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駅馬車のASHITAKAAkinoのネタバレレビュー・内容・結末

駅馬車(1939年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます


2023年映画175本目

初ジョン・フォード、初ジョン・ウェイン。
縁もゆかりもないけれど、スピルバーグが好きだから名前は知ってるけど、というところ。スピルバーグの『The Fabelmans』を観て以降、撮影の裏側に想像を巡らすのが楽しい。

西部劇と言われて想像するのが、馬と銃と男(なぜかモテる)と女(なぜか惚れる)。特に馬と銃はアメリカ映画において、重要な象徴でもあるので、本作はアメリカ映画らしいアメリカ映画。
前半は舞台説明、キャラ相関関係、ロマンスを描き、ミッドポイントを越えてようやくの活劇。とにかく活劇。楽しいし、すごい。スタントがやばい(語彙力)。バンバン撃たれた人が落馬するし、馬車から先頭の馬まで飛んでいくし、落馬して馬車が上を通過しているシーンとか、人形じゃなくて人だし、カメラの置く場所なんて最高だし、スピルバーグはこの影に惚れたんだな、と納得の撮影。
1939年公開。戦時中でも1940年に国内公開していることに驚いた部分も。
ドラマチックな王道。クラシックな粗めの白黒映画なはずなのに、人物にあたる光と影が本当に美しかったです。
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