ピロシキ

駅馬車のピロシキのレビュー・感想・評価

駅馬車(1939年製作の映画)
4.2
インディアンがめちゃくちゃに悪者扱いなのはいったん「時代のせい」として置いておいたとしても、冒険活劇としての『駅馬車』の面白さは、時代を超越している。馬から馬へと飛び移る正気の沙汰ではないアクションに加えて、ストーリーにおいても、主要キャラそれぞれに用意される見せ場、その中にもきちんと存在する勧善懲悪。あとは、ズルすぎる格好良さのジョン・ウェイン。きっと、300年後に観ても絶対に面白い。『フェイブルマンズ』の中でジョン・フォードが若きスピルバーグに言い放った「地平線を真ん中に置くな」という教訓、言われてみればたしかに、数々のショットに生かされていた(気がする)。これ観て映画に目覚めた後代の偉大なる映画人、いったい何人いるのって話。古典を舐めてはならない。
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