リタ

駅馬車のリタのネタバレレビュー・内容・結末

駅馬車(1939年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

馬って早いね。笑。
すごく馬が生き生きして見えた。

アクションが見所のキャラモノ映画なんで、
現代人の私が見ても楽しめないのではと思ったけど
馬アクションがすごい。笑
馬が本気だしてる気がした。美しい!


でもキャラクターはステレオタイプで現実味がない。
同年公開の風と共に去りぬ比でね。

正義感の強い飲兵衛の医者
男気溢れるガンマン
心優しい娼婦
プライドの高い貴婦人(妊婦なのに1人で長距離旅)
女好きで気取った博打屋
威張った銀行マン(横領犯)
気弱な商人
頭弱そうなドライバー
仕事熱心な保安官
など

このバラバラな人達が互いに反発し合いながらも
共通の敵に対峙することで結束する話。

こういう話の筋、王道になるくらいだから
当時見た人は面白かったんだろうけど
今では使い古された設定でちょっと退屈。



この映画の倫理観的には
インディアンは悪い奴らしく、かなりの人数殺される。
「敵は無条件に悪いやつ」というのは
戦争映画とかでも有りがちだし
そう大きな違和感はなかったけど

家族になっていても尚、
インディアンは馬奪って逃げる悪党の設定。
更に夫にとっては嫁など馬以下の価値らしい。
ここは酷いな。悲しいね。


ジョン・ウェイン、スタイル良すぎてびっくりした。
カッコイイ!
誰かに似てるな〜って思ったんだけど
國村隼かな。困り眉毛と三白眼が。
神田正輝感もある。

「ローズバーグへ着けばお前の素性がバレる」
「着いてこないで」→多分娼館へ到着
…ってことは?
馬車では娼婦だと気付いてない設定ってこと?
あんなあからさまな無視目撃しといて察し悪すぎない?

あと結婚までの流れが強引過ぎて現代人には怖い。笑


貴婦人に銃を向けた博打屋、
矢が刺さらなければ映画ミストエンドだったね。
ハラハラしちゃった。

この人結局、名家の出だったのか?
博打屋は世を忍ぶ仮の姿ってことか?どういうこと。



最後の保安官はしゃぎすぎ。うけた。

カップルを見送る2人のおじさん。
カサブランカみたいな爽やかなラストが心地いい。


馬車ってあんな丸太ふたつで浮くのかね。
川渡る馬も凄かったなぁ…。笑
リタ

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