栄枯盛衰の物語。
物語は、昭和5年の金沢で始まる。
若尾文子が嫁に来るが、夫は女中(中村玉緒)と肉体関係を続けている異常おな家庭風景。
その家は、若狭家というが、若狭家の浮き沈みとともに関係する人達に次々と襲いかかる試練を描いた三隅監督作品。
金沢の若狭家の火事を見て、若尾文子が「キレイ」と言う場面が美しい。(というか、物語全般で若尾文子の美しさは煌びやかである。)
戦中、戦後も描かれるが、若尾文子がほとんど歳をとらない綺麗さ。
『雪の喪章』というのは、物語を顕著にあらわした良いタイトルだと思う。