グラビティボルト

少年と自転車のグラビティボルトのレビュー・感想・評価

少年と自転車(2011年製作の映画)
4.0
滅茶苦茶好きだった。
父親に捨てられた少年の運動を撮ってるというより、「親に捨てられた子供はこんぐらい動きます!」という少年の動かし方が好き。
番号を変えた父親に延々と電話して、児童相談所の大人と追いかけっこをする頭のショットからラストまで一貫してる。
自分の居場所を失った子供はとにかくジタバタと動き回るんだと言わんばかりに少年で暴れ回り、周囲にダメージを与えていく。
ラスト、一瞬暴力の連鎖が浮かび上がるんだけど、相手とやり取りを交わさずに立ち去っていく少年のショットが意味深。
あれは、居場所を見付けたんだろうな。