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少年と自転車のstfrのネタバレレビュー・内容・結末

少年と自転車(2011年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

記録

好きな作品だった。
無駄が一切無い映画だった。

不安定な子ども心を絶妙に描いていて、父親に捨てられ、歳上の不良少年に依存する様が印象的だった。

父親はもちろん最低だが、子どもが足枷になって仕事に付けず困ってるのには少し同情した。ただただ悪い奴じゃないのがリアルで良かった。

不良少年との約束を守るために、サマンサの腕を刺してまで外に出てしまうシーンに、いろんなモノを感じた。

お金はいらないと言っていたが、そのお金が手元に来たら、父親の元に向かってしまうのも良かった。
お金があれば迎えに来てくれると思ったのかな、

その後ホームではなく、サマンサ宅に戻ったシーンも良かった。
不良少年にも捨てられ、父親にも再度捨てられ、刺してしまったサマンサに「ずっと一緒にいてくれない?」と言うのが切なかった。
ホームに電話して「もう面倒見切れない」と電話?した後にシリルの申し出を受け入れるサマンサに愛の深さに感動した。

そこで終わるかと思ったら、因果応報的なラストがあって、そこも良かった。

血のつながりだけが家族とではないと思わせてくれる作品だった。
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