その男、凶暴につきのフミのレビュー・感想・評価

大抵の映画は、主人公が悪を倒したり、主人公2人の恋が実ったり、主人公が冒険を通して成長したり、何か起承転結を経る中で変化が起こる。

この映画は観る前と観た後で全く変化がない。何か始まってるようで始まってないし、終わってもいない。

もちろん人は沢山死ぬけど、とにかく無機質に死んでいく。


こんなに悲しい映画はないかもしれない。

登場人物全員、映画を観てる自分の中をすり抜けてくような感じ。

最高の映画。


最後あのちょい役みたいな女の人のワンカットで終わるのは、何？