その男、凶暴につきのhorsetailのレビュー・感想・評価

ずっと見たいと思っていた。ようやく見れた。
歩いて歩いて人を殴っている映画。殴り方がそれまでの映画のお約束の枠から外れている。本当に痛そうだ。演技が上手いから痛そうなのではない、演技ができず結果的にそうなってしまった。
明治時代に歌舞伎が近代戦争のリアリティを舞台に再現することができず、新派に取って代わられたのと同じことがこの映画で起こった、と言うのは言い過ぎか。