１９８６年につくられた篠田正浩監督作品。不義密通の濡衣を着せられた男女の道行きを描いた近松門左衛門原作の時代劇。
郷さん！ らしからぬお役にグッときました。途中で元祖女たらしの火野正平さんが「あいつに妹はやれん」的なこと言ってましたが、実際にそういう男だったのでしょう権三さん。火野さんはいかにもでしたね。
すごいなぁと思ったのは、ヤリの使い手とかいってその描写がチャラい練習風景以外ぜんぜんないわけですが、なるほど夜のヤリという意味なのでしょうかね、恐るべし近松！
にしても世間体がエグい。現代日本においてもその名残がエグい。もう邪魔くさい風習やめて欲しいわ。同調圧力もね。
岩下さんは監督さんが旦那さんでしたっけ？ 素晴らしい。
