リバイバル鑑賞
多くを語らず、無常感
いいとか悪いとか固定の価値観を押し付けない作品は好きです。
近松門左衛門の作品ははっきり言って面白いです。
教科書で名前を聞くくらいでしょうが、結構ディープに勉強(?)した事ありますが、不倫の果ての心中といったイメージが多いけど、スーパーマンみたいな『出世景清』、当時あまり知られていない中国とのヒーローチックなエンタメ『国性爺合戦』など当時江戸時代に人形劇でマーベル映画見るような感覚の筈です。
この作品も当時の週刊誌でやばい不倫…でもその真実は…こんな悲劇〜みたいな感じではなかったでしょうか?
様式もこだわって篠田監督がじっくり見せてくれるから面白いです。
お話はこんな事ってあるか〜⁉︎みたいな話ですが、展開より女性の情念が燃える…でも母の想いもある…。
これこそ近松門左衛門って感じです。
今ではなかなか見る機会ないから…こんな作品が見れるのは貴重です。