皆様ありがとうございます。
今回で視聴回数1000回を(Filmarksレビュー)無事に迎える事ができました。応援して頂ける皆様のおかげとひとえに感謝しています。また現在のフォロワーは2800人(会場だとホールクラスかな。)を超えており、妙な緊張感が押し寄せております。
[入力中に感極まったので、鼻をかんで小休止。]
微力ではありますが、体調と時間の調整がつけば今まで以上に映画鑑賞に邁進していきますので、重ね重ねになりますが、これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
※再視聴によりレビューが繰り上がり、視聴回数に齟齬がある場合はご了承下さい。
恒例の名作シリーズは喜劇王チャップリンの「黄金狂時代」。数ヶ月前からどの映画にしようか迷っていて、数作の候補の中では一般的なクラシックの王道ではあるが、製作・監督、脚本、主演、音楽(サウンド版から)を複数の業務を担当しているところに惹かれ、多才な人間であったのが決め手となった。
オリジナルは1925年に公開されたサイレント映画であったが、今回鑑賞をしたのは1942年に音楽とチャップリンのナレーションが入ったバージョンである。
キャラクターとして山高帽やチョビ髭をとった顔はハンサムであるのは写真で知ってはいたが、声も意外にも美声であったのは驚いた。
上述したように基本的に無声映画時代のブラッシュアップなので、見どころである料理と食事のシーンや、崩落寸前の山小屋でのクライマックスは音が無いシーンでも元がサイレント映画のため臨場感はあったとは思う。
サウンド版であっても必要最低限に抑えた効果なので、現在のお笑い番組のような笑い声などもなくスマートなコメディでとても好感は持てた。
脱線するがバラエティ番組であのワザとらしく感じる外野の笑い声が時折気になる事はあるが、昔アメリカで放映していた「ザ・ルーシー・ショー」で観客の笑い声を使ったのがルーツらしいが、英国産のモンティ・パイソンも効果音みたいな笑いは後からの録音だと思う。その後に日本では「ひょうきん族」や「みなさんのおかげです」でスタッフの愛想笑いをそのまま使う影響があったのかもしれない。
チャップリンの笑いは転がるにしても、彼自身に跳ね返る笑いなので、マシな部類でそれなりに品格はある。相方がいないピン芸人であることも理由かもしれないが、最近のお笑いは1人の人間を置き去りにして、孤立をさせて笑いをとる方法が多く、屈折した芸事になっていて残念である。
笑いは差別と表裏一体であり、この私感に矛盾がある事は認めている。
My pain may be the reason for somebody’s laugh. But my laugh must never be the reason for somebody’s pain.
「自身の苦痛が、誰かを笑わせるきっかけになるが、その笑いが人様を苦しませるきっかけだけは、絶対にあってはならない。」
Charles Chaplin
チャールズ・チャップリン
[Prime Video/KADOKAWAチャンネル]