靴を食べるシーン、パンを靴に見立ててテーブルの上でダンスさせるシーンなど、観たことのない人にも知られる名場面が多く、チャップリンの最高傑作に挙げられることも多い作品です。
やはり、パンを靴に見立てて顔でダンスするシーンが圧巻でした。ほとんど首から上の動きだけなのに、本当にステップを踏んでいるような躍動感があります。
これまでに私が観てきたチャップリンの作品は、セリフが一切なく、合間に文字による説明がある程度でした。
こちらは再上映の際にチャップリンがつけたナレーションが入っており、その一部はセリフのような調子で声が入っています(おそらく最初に公開された頃は、劇場にいる弁士が声をつけていたのでしょう)。
サイレント作品は、少しでもセリフが入ると印象が変わるのが、よくわかりました。
傾く山小屋のセットが大掛かりになっていて、ミニチュアによる特撮も加わり、豪華なものになっています。