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おくりびとのツボのレビュー・感想・評価

おくりびと(2008年製作の映画)
4.2
「俺もこんな風に死にたい」

人間の死がメインテーマの作品。前半は少しコメディ調であり、死がテーマとは思えないほど明るく観れる作品となっている。

そんな明るい作品でありながら、全ての所作が美しい。おくりびとを通じて死体が一瞬だけ本当に蘇ったかのように思える。死は誰にでも訪れる。俺も最後死ぬ時はこんな風に美しくこの世を去っていきたいと思った。

ただそのためには最後死を迎える瞬間に人との関わりがないといけないということもこの作品を通してわかる。1人で亡くなった老人に納棺のシーンは無かった。父親の納棺のシーンも父親が息子のことを大切にしていたからこそ心が震えるものがある。美しく死を迎えるためには、生前に人と関係を大切にすることも重要だと思った。

汚れだイメージのある「死」がテーマだが、あまりにも美しい。おすすめです。
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