雨丘もびり

ロレンツォのオイル/命の詩の雨丘もびりのレビュー・感想・評価

5.0
こんなドカドカいろんな感情を詰め
込んでくる映画を見た直後になんて、
すぐ相応しい言葉は抽出できないわ。
頭の中ギッチギチの意味で、☆5つ。
.
【やり狂う】
MAX にMAD な両親の素晴らしさも
危険性も詰め込んだ、極めて中立な
視点の映画でした。
というか、正誤の判断を完璧に頭か
ら追い出して、とにかくコレと決め
たゴールを睨み続け、まばたきする
ヒマすら惜しんで突き進んだ親子を、
そのありさまを、ただただ映画で著
した結果が、この映画かもしれない。
.
それこそ、イギリスの化粧品工場で
「これ、オドーネ夫妻に送って。
 ほいじゃ、私はもう帰るからね」
って定年退職していった老化学者の
じっくり座り続けた=どこにも行か
ないという闘いこそが、この映画の
並ならぬ熱い主張に感じました。