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素晴らしき放浪者のkazu1961のレビュー・感想・評価

素晴らしき放浪者(1932年製作の映画)
3.8
▪️JPTitle :「素晴しき放浪者」
ORTitle:「Boudu Sauve des Eaux」
▪️First Release Year : 1932
▪️JP Release Date : 1977/03/26
▪️Production Country : フランス
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-107 再鑑賞
🕰Running Time : 84分
▪️Director : ジャン・ルノワール
▪️Writer : ジャン・ルノワール、 ルネ・フォーショワ、 アルベール・ヴァランタン
▪️MusicD : ラファエル、ヨハン・シュトラウス
▪️Cast : ミシェル・シモン、シャルル・グランバル、マルセル・エイニア、ジャン・ダステ
▪️Review
主人公ブーデュ(ミシェル・シモン)は放浪者というより浮浪者で、命の恩人にもやりたい放題。自由奔放、徹底的な自由人で何故か憎まれずに居候していて、遂には女中のアンヌ・マリの結婚まで。。。上質な笑いが散りばめられた何とも言えない味わいのある作品。
プロデューサーのミシェル・シモンとジャン・ルノワール監督がルネ・フォーショワの舞台劇を映画化した作品で、徹底した自由人をこれまた自由に描いたところが素晴らしいです。観終わった後にも心地良さが残りますね。
ブーデュ演じる怪優ミシェル・シモンは、その大きな体と大きな声で肉欲を表現し、平穏な日常を送っている優しい人々や家庭に入り込んだ不協和音のような役を魅力的に演じています。
川で自殺志願したところを助けられて、傍若無人に振る舞い、そしてラストは川に返っていくその構図がとても好きですね。

物語は。。。
主人公ブーデュは気ままな放浪者。この世は楽しくないとセーヌに身を投げたところ、古本屋のレスタンゴワに助けれ、ブーデュを崇めるレスタンドワの計らいでその家に居候することに。持ち前の豪胆さで奥方を寝取り、旦那の情婦だった女中のアンヌ・マリともネンゴロになり結婚することに。しかし水辺での披露宴の最終、舟がひっくり返り、ブーデュは再びどこへともなく流れ去っていく。。。

▪️Overview (映画. comより)
自由に生き放浪する老人と世間とを描く。製作はミシェル・シモン、監督・脚色・脚本は「大いなる幻影」のジャン・ルノワール、原作はルネ・フォーショワ、撮影はマルセル・リュシアン、音楽はラファエル、ヨハン・シュトラウスが各々担当。出演はミシェル・シモン、シャルル・グランヴァル、マルセル・エニア、セブリース・レルシンスカ、ジャン・ダステなど。
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