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素晴らしき放浪者のICHIのレビュー・感想・評価

素晴らしき放浪者(1932年製作の映画)
3.8
ルノワールらしいいかがわしさと皮肉に満ちた作品。フレンチカンカンもそうだったがフランスの愛憎劇の過剰さには戸惑うばかりでロメールの作品はギリギリのところで受け入れられるのだけど、ルノワールはあまりに過激というか理解の枠を超えてゆく。ラストのボートの漂う感じとか転覆して流れてゆく感じとか、ジャックベッケルの「肉体の冠」を思い出す素晴らしさ。
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