ねこまるキャット

フェリスはある朝突然にのねこまるキャットのレビュー・感想・評価

フェリスはある朝突然に(1986年製作の映画)
3.3
『青春』×『仮病』
仮病で学校を休み、友人と恋人も連れ出し、校長に怪しまれ追われながら、青春の時間を過ごす映画。

個人的に、画面に向かって話し掛ける演出が凄く苦手なんですが、今作はもろにそれなので、苦手な人は注意。

「人生は短い。だから思う存分楽しまなきゃウソだ!」
という主人公の台詞、映画のメッセージ。

青春コメディなのでいいんですが、その日が楽しければOKという子供にしか見えず。

そしてその考え方、行動が正しいかのように、内気な友人が「今までの自分はクソだった、お前のおかげで気付けた、ありがとう」という見せ方。

どう考えてもただの衝動に付き合わされただけで、絆のようなものは感じられず、浅い関係。

数年後、この登場人物達が友達、恋人の関係でいるのかと考えると、絶対にそうではないだろうと、思ってしまう。

青春ものは、登場人物達がその後、どんな人生を送るのか、妄想するのが楽しかったりするので、そこに関して全く妄想したくならず。

責任感の無い主人公の人間性が苦手でした。

"ブレックファストクラブ"が好きだったので、同じ監督の今作が気になり、鑑賞に至りましたが、青春ものとして見たのが間違いだったのかなと。

コメディとして見れば、短いので楽しめるかと思います。

興味があれば是非🐈