父を亡くしたリリー(レスリー・キャロン)は仕事もなく絶望していたが、見世物小屋で人形使いポール(メル・ファーラー)の操る人形たちに励まされ、彼らとの競演で仕事にも就く。やがて大人になった彼女は失恋を知り、本当に愛に気付いていく。
楽しい音楽とダンスに乗せて、少女が大人になっていく様子を描いたミュージカル映画。
ヒロインであるレスリー・キャロンと人形たちとの即興の掛け合いと、“ハイリリー・ハイロー”を歌う場面は微笑ましい。
レスリー・キャロンがめちゃめちゃ可愛いのと相まって、かなりの名場面!
が、しかし。
原作者ポール・ギャリコの作品は猫たちの世界を描いた「ジェニィ」も素晴らしいが、やはりいずれもファンタジーなのだ。それを実写にして見せられると、なんか違和感が…
16歳の女の子が真剣に人形としゃべって、泣いちゃったりするんだぞ!?
ミュージカルとはいえ“純粋”では済まされない違和感。笑
ある意味、映画版「キャッツ」の異様さに近い感覚だった。