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リリー
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『リリー』に投稿された感想・評価

思いがけず手放しで絶賛したい一本に出逢えました...。なんでこんなに日本で知名度低いのか理解できない傑作ラブストーリー!ここ最近観た旧作の中ではベスト。
『ラ・ラ・ランド』『アメリ』『巴里のアメリカ人』のような音楽と調和した幻想的な映画、または『道』『ライムライト』のような華やかな世界を舞台に人間の悲哀を描いた作品が好きな方には特に刺さると思います。

両親を亡くした16歳のリリーは、当てもなく街をさまよい歩き、ようやくありつけたサーカス団での仕事もうまく行かずクビになってしまう。自殺を考えたその矢先、彼女に声をかけを慰めたのは人形劇のパペットたち。それは人形師ポールの計らいだった...。

ただただ純粋でストレートな物語、冒頭から衣装やセット、ストーリーのあまりの美しさに心を奪われました。
リリーは何も知らないし、何も持っていない孤独な女の子。イケメン魔術師に拾われて初めて人に優しくしてもらったことから、その彼に憧れのような想いを抱くけれどついつい恋心は空回り。そんな彼女の無垢な姿を見て、想いを寄せるけれど素直になれない、心に闇を抱えたポール。あんまりにすれ違いが続くと観てる方が展開にイライラしちゃいますが(笑)ここまで不器用な恋は珍しくて、なんかその未熟さが作品の重要な魅力になっていたり。2人の間に挟まれるマークも人として最低なんだけどまた良い味を出していて、どこか憎めないテキトーさが好き。
でもメルヘン過ぎず、人間の底意地の悪さや汚さも描きつつ、それでも生きてゆく!というテーマもしっかりあります。

うまく自分の想いを伝えられないポールは、4体の人形を通してリリーに語りかけます。また、心を閉ざしたリリーも人形たちにだけは笑顔を見せます。もうこの人形4体それぞれに個性があって、リリーとのやり取りが秀逸そのもの。人形たちとリリーの会話がもう心温まるったら...。コミカルなやり取りのみならず、切ないシーンもあって涙ボロボロ流して観てしまいました。テーマ曲の「ハイ・リリー・ハイ・ロー」の旋律も最高。カーニバル風の曲調と静かなダンスシーンの曲調で、同じメロディーが全く印象違って聴こえてびっくり。
ちなみにミュージカルと言っていますが、歌のシーンはほぼなくてダンスシーンのみで構成されてます。使われる曲も上記とあと数曲ですが、それでも十分!!

リリー役のレスリー・キャロンは本作でアカデミー賞にノミネートされていますが、それは単にミュージカルシーンが素晴らしいからというだけでなく、無垢で今にも壊れてしまいそうなその演技力あってこそ。かと思えば、ザ・ザ・ガボールとマークを巡って踊るナンバーは、彼女の妄想の中のシーンなのですがこの時の彼女は全く別人、自信たっぷりに踊っていて圧巻です。
ダンサーなのでほぼ彼女が歌うシーンは数回なのですが、歌わなくてもダンスだけであんなに想いを表現できるってスゴイ。最後のダンス、セリフなんてないのに表情だけで涙が出てきちゃいました。ダンスで泣いたの初めて!(笑)『巴里のアメリカ人』『恋の手ほどき』以上に、まぎれもない彼女の代表作!!
そして、オードリーの元ご主人としても有名なメル・ファーラーがポール役。この方、ダンサー出身なんですね、一見地味な印象だけどすらっとした体型、そして伏し目がちな表情がなんとも言えない色っぽさがあって本当に素敵でした。

ラストシーンも映画史に残る名場面です。本作を観て、映画遺産という言葉が脳裏をよぎりました。単純なお話だし、背景もいかにもセットって感じだけど、このシンプルさに人間の機微が全て詰まっている。この世にはまだまだ知られてない名作がたくさん眠っているんだな、と思うともっと観なきゃって強く思います。DVD化はされていますが画像が粗いのが残念、でももはや買おうか迷っているレベル。皆さん是非TSUTAYAで取り寄せてご覧ください、明日への活力と癒しをくれる素敵な作品です。胸を張ってオススメしたい一本!
犬

犬の感想・評価

3.5
別れ

父親が亡くなり、身寄りがなくなったリリー
魔術師マーカスに助けられるが、すぐクビになってしまう
その後、人形使いの男たちと交流を深めるが....

チャールズ・ウォルターズが監督したテクニカラーのミュージカルドラマ

明るく楽しい感じ

ショーが面白い
華やかでした
あとマペットも

ミュージカル感はラストだけかな⁉︎

ロマンスの行方も楽しめた

レスリー・キャロンが可愛らしいです
 友人とのオンライン上映会のお題にて。実は決まっていたタイトルが見放題終了になってしまい、第二候補の繰り上げ当選。

 先日「オードリーヘプバーン」を観て、金ローで「ローマの休日」を観て、そのすぐ後にこの同じ年に公開されたメルファーラーの映画を観ることになるとは何たる偶然。
 しかもこの作品でアカデミー主演女優賞にノミネートされたレスリーキャロンは、「ロマ休」の大型新人オードリーに敗れている。さらにオードリーは翌年、メルファーラーと結婚。
 そんな因縁のある作品を繰り上げで2日連続で観ることになるなんて…、ここまでどうでもいい話ww

 さて、当時20歳を越えていたレスリーキャロンが田舎から出てきた16歳の家なき子を演じた、コンパクトなミュージカルの良品。2人暮らしの父を亡くし食べ物も住む家もないキャロンは、サーカスのマジシャンに惚れてついていくことに。

 ところがそのマジシャンはパートナーの女性と仲が良く、キャロンの出番はない。 
 そんなキャロンを見守るのが人形使いのメルファーラー。4人の人形を異なる声色を駆使して操り、キャロンの塞いだ心を溶かしてゆく。

 まだ世間知らずで本当の愛を知らない娘と、人形とを通してしか自分の気持ちを伝えられないコミュ障気味の男。
 ふたりは人形劇と歌により心を通わせるのだけれど、そううまくは結ばれない。

 そんなジレンマが面白くもあり、じれったくもあり。最後はミュージカル映画らしく、空想上のダンスによって展開していくのはステキだった。

 ただ、尺が短いこともあるのか、結末にいたるまでの互いの心の動き、想いが揺さぶられていく過程が描かれず、なんとなくダンスで誤魔化されてしまったように感じた。

 それがミュージカルというものなのかもしれないのだけれど、結ばれぬ恋が成就するというドラマティックさに乏しくて物足りない感が残ってしまった。

 あれもこれもが大作で大げさである必要もないので、これはこれで楽しめたし、途中で挿入される大人になったキャロンのダンスシーンが美しく、まだ知らない素敵な女優さんがたくさんいるんだなぁと、それを知れたのも良かったことのひとつ。いつもながら友人たちに感謝。

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