藍海

ルイスと未来泥棒の藍海のレビュー・感想・評価

ルイスと未来泥棒(2007年製作の映画)
4.8
『ウィッシュ』のレビューで話題に出したし、せっかくなので。
大好きなディズニー映画のひとつ。子供の頃に何度も観たんだけど、思い出補正でもなんでもなく、今観ても最高に面白いし感動します。
登場人物の奇抜にも地味にも見えるキャラクターデザインや、控えめに言って「頭オカシイ」未来の描写などでで好みは別れると思うんですが……もっと有名になって欲しいな。

なんと言ってもストーリーがいい。見事な伏線回収と、ウォルトの想いを受け継いだ『前へ進み続けよう』というメッセージ。初めて観た時の感動と衝撃は忘れられません。(当時8歳の私でもです!!)
ルイスとウィルバーのテンポのいい会話劇も、頭オカシイ未来の人々も、涙を誘うルイスの過去も、何もかも最高なんだけど、一番涙腺にくるのはこの映画のヴィランである山高帽の男。今まで見てきたディズニー作品の中でもトップクラスで人間くさく、そしてとてつもなく切ない、異色のヴィランだと思います。彼の生い立ちを知ってしまったら、彼が登場するだけで泣けてくる。
そんな彼も含めて、”みんなが幸せになる”本当に素敵なハッピーエンドに、何回観ても背中を押して貰えるんです。
劇中でウィルバーが何度も言っていた通り、「前へ進み続けよう」と。
藍海

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