「七人の侍」で恋に落ちた二人が・・鈴木英夫「彼奴(きゃつ)を逃がすな」
日本映画から「音」を観る歓びを味わえたのは嬉しいかぎりです。さすがにヒッチコックやブニュエルのように「足音」を観せる芸当には…
先ず木村功が旧友に会い現状の自分と比較し嘆き、妻が説得するもラジオ修理の仕事を続けていいものか悩むが、お客さんが来た瞬間に颯と笑顔になり、もう少し頑張ることを決意する。夫婦の絆が簡潔に表現され、これ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
初めて鈴木英夫監督の作品を見ました。音楽を担当しているのが芥川也寸志ということだけ前情報で知り、後は誰が出るのかも内容も全く知らないまま見始めたのですがスリリングな良作でした!
ストーリーは自分の店…
鈴木英夫監督②
右から左に貨物列車が走るのに合わせてクレジットが右から左に流れるタイトルバックからして格好いい。
その後、殺人犯を目撃した主人公(木村功)が身重の妻(津島恵子)を守るためもあって警…
和製ヒッチコックの異名を持つ男、鈴木英夫!緊迫した空気感と、冷や汗サスペンスの対比で常にドキドキ…くっそ面白い!キワモノ扱いされていた日本のスリラー映画をハリウッド映画に負けない上質なものに仕上げる…
>>続きを読むラジオのノイズ、電車、チンドン屋、坊さんの太鼓…静けさの中に時折映える音。見るのは二度目だけどやはり音の使い方にばかり気が向いてしまう。逆に言うとそればかりで他はおざなりなのかもしれないが…。でも素…
>>続きを読む木村功をさとす津島恵子、木村功にプレッシャーを与える津島恵子、そして木村功のSOSになかなか気づかない津島恵子…。そんなリアリティあふれる関係性にちょいイラッとしながらも、ビンボーな若夫婦が時間潰す…
>>続きを読む私にとって当たりハズレが大き過ぎる鈴木英夫監督の本作は、思いがけない大当たりでした!
電気スタンドなどの小さな光と影を活かしたり、手前に物を置いて後ろで芝居させて画に奥行きを感じさせてさらに登場人…