TaiRa

ムッシュとマドモアゼルのTaiRaのレビュー・感想・評価

ムッシュとマドモアゼル(1978年製作の映画)
-
スタントマンを主役にした映画って大体面白いのでは。

ベルモンドとラクエル・ウェルチというコッテリしたカップリングがまず最高。スタントマンカップルが痴話喧嘩しながら大アクションして行くドタバタ・ラブコメ。全体的にノリがユルくてフレンチコメディっぽいなぁって感じ。スーパーでゴリラの着ぐるみ着てバイトしたり、酔っ払って怒られたり、障害者手当を近所の子供と組んで騙し取ったり、そういうどうでもいい日常ディティールが多い。話の筋はベルモンドを振って金持ちと結婚しそうなウェルチとヨリを戻せるかみたいな感じ。そこにスケベなイタリア人監督や“オカマ”のスター俳優(ベルモンドが一人二役)が割り込んで来る。ベルモンドが演じるスターがマジで“オカマ”としか表現出来ない古典的造形でやたら懐かしさを感じた。展開は行き当たりばったりだしホント軽い映画なんだけど、それに対するベルモンドの身体張ったスタントがどれも凄過ぎて、その頑張りが見合う映画なのか?という気はした。連続階段落ちはマジで辛そう。『蒲田行進曲』と違って全然やり甲斐ないのに。飛行機スタントはどうかしてて凄かった。改めてトム・クルーズは影響めっちゃ受けてる。エンディングがチャラいディスコで多幸感半端なし。
TaiRa

TaiRa