まりも

華麗なる週末のまりものレビュー・感想・評価

華麗なる週末(1969年製作の映画)
4.3
こんなのどかなマックイーンさん初めて。地味ですが好きだなあ。数日過ぎても後からじわじわ、いい映画だったなあ、と思い出す作品。

黄色い車に乗って南部珍道中を経験し、ひとつ大人になっていく少年が主人公。物語はこの少年の位置から、世の中の不正を知り、女というものを知っていく様が瑞々しく語られます。

おじいさんと少年の会話がいい。嘘をついた少年に父親がムチを打とうとするのを止めて、言います。
「ムチに打たれれば許してもらえると思ってしまう。昔わしがお前にムチを打ったのは、わたしが未熟だったからだ。」
そして嘘をついた少年に言います。
「2度と信用されないと思うと、つらいだろ。嘘をついてなくした信用の責任と重みを噛みしめるんだ。」
う~ん、含蓄。
わたしも時代のせいか、家でも学校でも忘れ物だとかちっちゃなことで普通に殴られてきましたが、体罰で反省したことなんて、ただの一度もありません。殴った相手のこと馬鹿だなあと思うだけ。笑
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