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乳房よ永遠なれのdiesixxのネタバレレビュー・内容・結末

乳房よ永遠なれ(1955年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

田中絹代が巨匠たちの「サポート」から完全に自立し、女性脚本、女性主演で女流歌人の半生を描いた女性映画の金字塔。これまでと違う女性映画を撮ってやるという田中氏の気概がビンビン伝わってくる。
女流歌人になんかなりたくない。私は私でいたい。という主人公を病室の檻越しに捉える、友人が風呂の窓を開け、乳房を失った主人公を目にして動揺するなどドキッとするカットが多い。奥行きを生かした空間作りも印象的。ラストは子役を使った堂々たるメロドラマ。後半は病室が主舞台となるので、やや停滞する感じはあるものの、月丘夢路も一世一代の演技で応えている。
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