現代よりも助かる見込みが極めて低い時代、極めて短い生きてる時間を情熱的に多角的に描写した作品。絶望の中に欲望を表に出す強さ。無駄のない110分。バス、汽車、駅、戦後10年ぐらいの日本ってこうだったの…
>>続きを読む月丘夢路(下城[安西]ふみ子)
凍土短歌会所属の歌人)
森雅之(堀卓/歌人)
葉山良二(大月章/東京日報の記者)
杉葉子(堀きぬ子 堀の妻)
大坂志郎(安西義夫/ふみ子の弟/安西馬具店店主)
安部徹…
死へと向かってるはずの映画が艶やかで美しい。夫と息子と乳房を失ったことで憑き物が落ちたように奥底から這い出てきた女としての自分。喪失によって空っぽになった心の残りカスが燃え上がる瞬間の荒々しさにチビ…
>>続きを読む「恋文」では木下恵介、「月は上りぬ」では小津安二郎の支援を受けての名作だが、大女優田中絹代が自らの構想で、気高く気品ある上質のヒューマン映画を演出出来るとは思っていなかっただけに良い意味で期待を裏切…
>>続きを読むニッカツワールドセレクションにて鑑賞。
まず田中絹代の監督としての技量が素晴らしい。霊安室へ運ばれるところでの光の射し込み、息子を見送る2階からのショットと大月を見送る2階からのショットの意図した…
めちゃめちゃ良い、すごかった。
これがアマプラで観れることに感謝。
女流歌人としてデビューを始めた頃に乳がんの宣告をうけるふみ子。手術を経て乳房をなくしたあと「女でなくなったこと」に嘆く。
ふみ子…
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