日本映画史の中で二人目の女性映画監督となる田中絹代の長編三作目。
この三作目で、田中絹代にしか出せない個性を獲得したように思う。
なにしろ1953年の時点で不遇の人生を生きた女性を主人公に、女性…
後期当時、月丘夢路演じる主人公の女性像が物議を醸したらしい。
確かに「乳がんに侵された女性の奮闘」を期待すると、メロドラマ丸出しな作りに拍子抜けするかもしれない。
一方で、女性映画として掘り下げよう…
実在の歌人をモデルにした映画の4K版。前作「月は上がりぬ」と同年に公開。続けて見た。たぶん史実に即してなんだろうが、函館?の牧場の片隅で幼い兄妹との慎ましい暮らし、すっかりひねくれてしまった夫に嫌み…
>>続きを読む若い歌人の不幸な結婚生活と病、子供達、いくつかの恋愛の話。
最期が近いことを知ってから様々な拘束から自由になった印象はあるけど、手術後に出会った記者との関係がよく分からなかった。もう一度観たい。
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乳癌を扱った作品。
死という恐怖に追われ自暴自棄になる心情や、短歌を扱い字としての心情も良かったし、反復(霊安室:ふみこ→子供たち)や、鉄格子でのショット(囚われてるといった印象)など脚本やモノクロ…
癌がテーマの作品って結構あると思うけど、こんなに悲しくなったのは初めてです。
親族を癌で亡くした方にはあまり見るのをおすすめしません。
こんなふうに無念に亡くなっていく方がこの世にどれだけいるのだ…
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