たぬー

私は貝になりたいのたぬーのレビュー・感想・評価

私は貝になりたい(1959年製作の映画)
4.0
戦時中上官の命令により捕虜を殺した罪で戦犯として裁かれる男の話。

中居くん版のリメイクは観ていたのでストーリーは知っていたが、コメディアンであるフランキー堺が演じることで物悲しさが凄まじい。希望を持たせてから絶望させるという残酷すぎる橋本忍脚本。恐ろしい。
裁判の不条理さも凄い。

清水が絞首刑になるのは不条理ではあると思うが、彼は主体性がなく安易に周囲の空気にのまれ罪を犯してしまったわけで、これは戦時のみならず日本人の性質でもあり、自分自身にも突きつけられる気がした。
たぬー

たぬー