れれれざうるす

死と処女(おとめ)のれれれざうるすのレビュー・感想・評価

死と処女(おとめ)(1995年製作の映画)
3.4
ロマン・ポランスキー作品。
登場人物は3人。室内劇。
嵐の夜、車が故障した夫を乗せて帰って来た男が、昔自分を拷問やレイプした奴だと思い、椅子に縛り復讐する。しかし妻は目隠しされてた為声でしか判断出来ない。本当にこいつなのか?って話。

妻役が「エイリアン」リプリー役のシガニー・ウィーバーなのだがあまりの強さに同情出来ない。リプリーより強い。
設定は単純でわかりやすく、男が明らか“シロ”ゆえに、誰が嘘なのか…とジリジリと心理戦が続き飽きさせない。停電、電話が通じない、というありきたり設定もベタで良い。

昔された拷問内容が本ッ気で酷すぎる!女からすると想像しただけで自殺したくなるレベル。が、リプリーのあまりの鬼畜さにやはり同情出来ない。もし間違えてたらの問いかけに「ならよっぽど運悪いんやな」と言い「ええから殺そ」となるなんて!!末恐ろしい女やで!!
シューベルトの『死と処女(おとめ)』をかけながら拷問された為、もちろんリプリーもそれをかける。
夫からすると親切な男だから助けたい、でも妻を辱めた奴かも…との葛藤が続く。(こいつ妻より立場下すぎw)

この手の話は結末の選択肢が少なくて、ある程度オチが読めるんだけど…これはなんかっ!なんかっ!後味がすこぶる悪い!
ポランスキー節?なんか嫌〜な感じ。

ただ、ちょうどこの作品のときにポランスキー自身が13歳をレイプして逮捕されたらしいので、個人的な違うメッセージがあったのかもしれない!!笑