マリリン

未来を生きる君たちへのマリリンのレビュー・感想・評価

未来を生きる君たちへ(2010年製作の映画)
3.8
仕返し、復讐、やり返す。ばかにされた、プライドを傷つけられた世の中にはたくさんの黒い心がある。自分自身に対して仕掛けられたこと以上に大切な人に対しては特に理性的になれない。原点はその大切な人を想う心からなのに。
母の死を受け入れられず父への反発心をぶつける少年、父は妻を慈しみ最後の時をよりやすらかにと思い対応したことそれを少年が理解することは今はできないことだろう。しかし少しずつ大人になるにつれて深い気持ちを感じることができるはず。両親の不仲、自分自身へのいじめという複雑な中唯一の友人が現れる。崇高な仕事をしている父。人としての振る舞いを身をもって示しているが少年たちには同じレベルにならない、我慢する、感情をコントロールするということを理解するのは難しい。大人になっても一生のテーマでもある。父の医者としての葛藤も触れられなかなかみごたえのある物語だった。
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