Horace

メン・イン・ブラック3のHoraceのレビュー・感想・評価

メン・イン・ブラック3(2012年製作の映画)
3.5
70点

ウィル・スミス演じるエージェントJと、トミー・リー・ジョーンズ演じるエージェントKのコンビの活躍を描く「MIB」シリーズ3作目です。前作から10年たちますが、よく3作目を作ることになったなあと、良くも悪くも思います。ジョーンズの無愛想とも思える存在感は増していますが、当然のことながら身体が効かなくなっているので、躍動的なシーンは無理だろうと思っていたからです。
ところが、掟破りともいえる、タイムスリップという手法と40年前の若いKをジョシュ・ブローリンが演じることで解決してしまいました。ブローリンはジョーンズっぽくしているのでしょうが、ピタリとはまっていい感じでした。
今回は時空を飛び越え、タイムスリップした過去の世界で戦いが繰り広げられます。
後半Jの生い立ちやKが何故寡黙なのかの原因が明かされていて、3作目でシリーズの流れをまとめている作りにもなっています。再度1作目も観てみたくなりますね。

舞台となるのは1969年。凶悪犯が40年前にタイムスリップしてエージェントKを殺してしまった事を知ったエージェントJが1969年にタイムスリップして、ブローリン演じる当時のエージェントKとともに対処するのが見所です。

極悪宇宙人のボリスがグリフィンを狙った理由はグリフィンが持つ重要なアイテムではありますが、5次元的に存在するものが、3次元的に存在すこと自体邪魔だったのかと思います。
それにしても、ボリスの悪役ぶりは、造形からして悪そのもので、やりきっているようで清々しいほどです。

MIBは主役二人のキャラクターとその設定とCGに面白味・娯楽性が詰まっていましたが、今作では過去に戻ることによって、人間的な秘密と面白味も併せ持つようになりました。
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