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メン・イン・ブラック3のLCのレビュー・感想・評価

メン・イン・ブラック3(2012年製作の映画)
4.0
面白かった!

順番に見てきて、今作が1番好きかも。
1作目2作目と、少し印象が違う気がするね?と戸惑うけれど、変わらない軽さもきちんとある。
ただ、物語に沿ってキャラクターたちに心を寄せる余裕もくれる。そこが好き。

本作で過去に行くけれど、1作目が1997年だから… その時より28年くらい前の景色、てことでいいのかな。
車が駄目なら一輪でかっ飛ばす、未来にも残って欲しかった乗り物だった。未来の飛ぶ車も素敵だったけど、もちろん。
そして「月に行ったことのねえ地球人が月にムショ作れっかよ」という台詞がとても好き。
そうか、まだ人は月に行ったことがないんだ。誰も成し遂げられなかったことを、成し遂げた人たちがいたんだよな。今なら「月に行ったことがあるんだから、土星に遊園地くらい作れるぜ」とか言えるんだろうか。更に未来のどこかでは、そんなの当たり前過ぎてロマンの欠片もない普通の話って欠伸する人が、いるのかもしれない。面白いね。

色々な世界線を見ながら生きている彼は、このシリーズで初めてのお気に入りキャラクターだった。にこやかな表情で、楽しいことを楽しんで、協力する時は協力する。それって、悲しみに囚われずに、捻くれずに、正直に生きてるってことだと思う。かっこいい。
「この先は見たくない」と離れる時も、進みゆく背中を見つめていたんだろうな。他者の為に心を痛められる。
爆発する世界線も知りながら、とある移動手段にはしゃいで誰より先に乗り込んだりする。
すげえ強い人だなあと惹かれた。
ワインを飲んだり、チップを置いたりして、遠い場所の何かに不思議な力が働いたりするのも、わかりやすく描写してくれて面白かった。理屈じゃないからこそわくわくする。

1作目で「これっきり」と別れて、2作目で迎えに行って、3作目で会いに行く。
こうやって振り返ると、先輩兼相棒のことが大好きな人の「相手をより深く理解したい」物語でもあったのかな。あれ?次作が存在するっぽいけど、4って数字は使ってなさそうだぞ。恐る恐る見てみよう…
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