マット・デイモンがいいですね。
この映画は港のシーンが寒そうで印象に残ってます。そこで働くマット・デイモンが悲しくて、でもその切ない感じが奥行きを感じる。
亡くなった人たちと話せるという能力がこんなに重荷になってしまうということに気づかされた。こんな能力は学校に行っても身につかない貴重な才能だが世間と折り合いをつけるには苦労がある。
せっかく料理教室に行ったのに残念なことになってしまうところも、この霊能者たる男の試練。
だからロンドンでディケンズの家に見学に行くシーンが少しだけ幸せでホッとした。
地下鉄シーンや津波のシーンは、怖い。
当時、映画館で観たから、余計にまたリアルだった。
災害や事故の起こる前の静かな一瞬が恐怖だ。カメラが捉えるものがベッドのコップの水の震えや、地下鉄の風で飛ぶ帽子だったりする描写が鋭い。
