死者と会話ができる霊能力者。
津波にさらされ、死後の世界を体験した女性リポーター。
兄を不慮の事故で亡くし、現実を受け入れられない弟。
3者3様で同時進行していくドラマだが、この霊能力者を扱うというかなり際どいテーマをクリント・イーストウッドが監督するのだからどうなるかは見物だ。
冗談など微塵も感じない演出は真実味をこれでもかと植えつけ、3人が出会うのは終盤までというのも下手な監督だと飽きてしまうのは目に見える。
それでもやはりイーストウッド。飽きさせない作りは2時間強を巧くまとめ上げている。
解決が単純だとか安易な風に感じ取れるのは致し方ないが、これは少年を諭すゆえだろうか。
希望が見えるヒアアフター。そんなイーストウッド作品も悪くないと感じた。