みかんぼうや

ツィゴイネルワイゼンのみかんぼうやのレビュー・感想・評価

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)
3.5
鈴木清順監督作初挑戦にして代表作の本作をチョイス。シュール?奇天烈?アート?怪奇?色々な言葉が頭の中を飛び交いながら目に飛び込んでくるなんとも独特な世界観と画力。2人の男と2人の女の物語は、その展開を楽しむよりも、作品としての芸術性と独創性を楽しむ作品なのか。

意味不明で怪しげな物語自体は、不思議と難解さは感じず、“特異”という印象。観始めは寺山修司的なものをイメージしていたが、途中からデヴィッド・リンチに通ずるものを感じ始めた。観終わって数日経ったら、また観たくなる中毒性もどことなく似ている。

原田芳雄の掴みどころのないキャラクターと風貌による異常なほどの色気は邦画史上屈指の一生わすれないほどの存在感。
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