ハル

ツィゴイネルワイゼンのハルのレビュー・感想・評価

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)
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個人の性的指向を追求した映画、というか追求している男と、それをただ眺めるような男の映画。狂気的なのは、後者のように思える。傍観という距離の取り方、をとる人間の方が、残酷な気もする。とにかく関係性がドライであり、冷めている。ほのかに美しいと感じる、人間の朽ちる姿、厭世的であるが、美、には陶酔する。形式としてはよくありそうな話。時代もあるだろうが、、、。映像追求がやはり主な鑑賞ポイントなのか、と思いつつ、もうちょい、エロくてもよかったのではないか、と思った。死にそうな真っ白な女の身体があるんだから、色々やってくれればよかった、、、期待してしまった。
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