昨日の一本。つい全部観てしまった。
最早説明不要の最高の完結編。Part1Part2の傑作の作品は多々あれどPart3となるとこれが中々難しい。本作は「聖櫃」と「魔宮」で大体やり尽くしているアクション性をヘンリー・ジョーンズとのコミカルかつ妙にガチ目な触れ合いに重きを置いて三作目ならではの今までの集大成としてしっかり物語が完結へと繋がっていく。といってもアクションも大体最後30分位はほぼ爆破しまくりなんだけど。
通常、こういった親子の確執ってのは内容的にヘビーになりがちなのだが、本作は設定上はそのままでもコメディカルに演じているため子供心には気にせず楽しみ、大人になってからのそのビターな雰囲気が味わい深くなる。ラムレーズンのハーゲンダッツみたいな。
なによりギャグに笑わされながら、ガキ向けの実にドリフ的なギャグと聖杯を狙う女エルザとの交流を個人個人でした結果父と子の穴兄弟という実にブラックジョークまでセンスが抜群だ。特にこういったブラックなネタは大人達にはオオウケだったであろう。今ではそんなジョークは展開されないだけに古き良きアメリカ映画の一つのエモポイントでもある。
この映画の傑作たらしめる理由のもう１つがフラグを立ててからの即回収。テンポがあまりにも早いのでつまらない場面が少なくできるし、飽きの早い子供でもこのハイテンポならまるでノンストップムービーに見えるだろう。tiktokやyoutubeショートのようなストーリーラインの圧縮技術は現代から見ても新鮮さは全く失われていない。
Part4がアレだったので次あっても見に行くかよ！なんて当時は考えていたが、もういまとなっては公開が待ち遠しくなっている自分がいた。その感情こそが名作の条件というものだろう。
