スピルバーグ、父を許す篇。
それとも許したのはルーカスなのか?
エディプスコンプレックスの権化スピルバーグ&ルーカスによる、個人的な想いを凄まじいエンタメに昇華した傑作。
どちらも大人になって、父親の気持ちが理解できそうな年齢に達した時に出した答えが父親は007というお茶目な解答。
それなら許せるんかい
何気にフェイブルマンズを見た後だとスピルバーグ自身の想いを勘ぐりたくなる。
またユダヤ教のはずのスピルバーグがキリスト教の聖杯伝説を描くという意味を考える。
そんな考察を吹っ飛ばしてしまうほどのスペクタクルアクションが最高。もはや本格的な活劇として本気で最後の聖戦である。
ここで、終わってたら伝説のまま有終の美を飾っていたはず。
ラストの夕日シーンのカタルシスは冒険活劇の魂を永遠に語り継ぐ名シーン。