なお

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦のなおのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「インディ・ジョーンズ」シリーズ第3作。

”初代”ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリーとハリソン・フォード、二人の名優がタッグを組んだ作品。

息子ジョーンズとパパジョーンズの冒険野郎コンビが、前々作『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』以来となる独裁国家・ナチスとの戦いに挑む。

✏️「ジュニア」はやめてくれ!
インディ・ジョーンズシリーズの過去作の中で、恐らく一番繰り返し見たのが本作なのだけれど、やっぱりこのコンビの活躍は何度見ても面白い!

映画の前半までは、物語のカギを握る「聖杯」が何たるかを説明する、いわば世界観の「チュートリアル」であるため、若干テンポが悪く感じる。

だがしかし、パパジョーンズことヘンリー・ジョーンズと我らがインディが合流してからの展開は加速度的に面白さがアップ。
この感覚は、これまでの2作品にはない特別な要素である。

これまで通りのタフさと機転で窮地をくぐり抜ける息子をよそに、どこかマイペースに対応するパパ。

そんなパパの姿に思春期の中学生のごとく苛立ちを覚えるインディだけれど、それは父への信頼と愛情の裏返しでもあると思う。
パパもパパで、自らの研究に没頭するあまり我が子のことを顧みることができなかった昔を悔やんでいる。

「あと5分でも時間があれば…」
そんな後悔の念を見せた後の親子の抱擁はちょっと涙腺にグッときた。
次作『クリスタル・スカルの王国』も「家族の絆」がテーマではあるけれど、それとはまたちょっと違う「父と息子」の固い絆を拝むことができる。

物語終盤の、謎解きをしながら「聖杯」へとたどり着く展開は「アクション・アドベンチャーここに極まれり」といった感じで個人的には大好物。

3つのトラップをかわした先で待っていたおじいちゃん騎士の存在にはちょっとほっこり。

ただ、エルザが聖杯を持ち出そうとした結果神殿が崩れてしまうという最終盤のシーン。
こちらに向かって手を振るおじいちゃん騎士はどこか可愛らしくも見えるが何ともいえない哀愁と不気味さを漂わせていて、本作の中でもかなり印象に残るシーンのひとつだった。

☑️まとめ
キリストの血を受け止めたという伝説が残る神秘のアイテム・聖杯を巡るアクション・アドベンチャーでありながら、ナチスという分かりやすい悪役を打倒する展開は王道ながら爽快感バツグン。

1980年代に公開されたインディ・ジョーンズシリーズはこれにて一段落。
次なるインディの活躍は、次作『クリスタル・スカルの王国』が公開される2008年まで、約20年の時を経ることになる。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★★☆
🥲感 動:★★★★☆
📖物 語:★★★★★
🏃‍♂️テンポ:★★★☆☆

🎬2023年鑑賞数:49(20)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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