このレビューはネタバレを含みます
ハマードラキュラマラソン
第4作/全9作品+番外1作品
カッシング教授不在。
リー様続投3作目、
シリーズ通算4作品目。
オープニングから赤い血のしたたるタイトルバックがアガる。『凶人〜』で起こした凶行、鐘つきのロープから滴り落ちる赤い血をたどり登っていくと、鐘の中から飛び出しぶら下がる美女の遺体というショックシーンでの幕開け。
前作からの改編、お城が険しい丘の上に。ドラキュラ城浄化の為登る司祭の背負う金ピカの十字架を撮りたかったんでしょう。確かにカッコいい。
序盤でリー様復活。しかし、門に十字架を掲げられて、お城に入れない。入るのはやった司祭を血祭りにあげてからだ! と、リベンジに燃えるリー様。私怨で動くのは初のアプローチ。
復活時レンフィールド化した神父を従え、司祭の姪を執拗に狙い、ボーイフレンドの下宿先のパン屋兼酒場の地下に潜伏。そこで働く看板娘が不幸属性で可哀想でした。
今回のゆるキャラは酒場のマスター。明るく朗らかな人柄で場と緊張感を和らげる。
リー様をハントするのが無神論者のボーイフレンドで、レンフィールド化しているのが神父というのが面白い。
しかし、杭を刺しても信仰が無ければ倒すことが出来ない。胸から引っこ抜きブン投げるリー様。最後まで入城しないなどのテンプレ外しが随所に見られて嬉しい。
ラストバトルはビジュアル的には見応えあり。持っていき方に個人的に難あり。
ついうっかり死んじゃったようにしか見えないけど、おそらく、偶然に見える一つ一つは神の成せる御業で必然であり、信仰を取り戻し経文を唱え力尽きる神父や無神論者であるボーイフレンドが胸の前で十字を切るといったラストにつながるのかな。と自分を納得させた。こちらも滑稽さでの懲悪制裁。
なにより、裏地の真っ赤なケープを身に纏うリー様のカッコ良さが際立つ。