ガブXスカイウォーカー

帰って来たドラキュラのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

帰って来たドラキュラ(1968年製作の映画)
3.3
『吸血鬼ドラキュラ』(1958)、『凶人ドラキュラ』(1966)に続くクリストファー・リーのドラキュラ第3弾。冷酷さと気高さを兼ね備えた容姿、女を襲うときの血走った獣のような目、まさにドラキュラを演じるために生まれてきたような男である。
ドラキュラが清純なヒロイン、マリア(ヴェロニカ・カールソン)を催眠術で操って血を吸うシーンはひじょうにエロい。さらにドラキュラが翌晩に再び訪れると、今度はマリアが自ら嬉しそうに胸元を開くシーンは最高だ。
またクライマックスでドラキュラがマリアを連れて森を抜けて城に向かうシーンもいい。なんと非情なドラキュラが裸足で歩けなくなったマリアをお姫様抱っこしてあげるのだ(ただ単に歩くのが遅いので仕方なくかもしれないけど)。
評価の低い本作だが、たしかに1作目にははるかに及ばないものの、ドラキュラとマリア、この二人を観るだけでも価値はある。とくにドラキュラの出ているシーンは全て見せ場と言っていいだろう。