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帰って来たドラキュラのcometのレビュー・感想・評価

帰って来たドラキュラ(1968年製作の映画)
2.3
リー第2作『凶人ドラキュラ』は未見だが、3作目でここまで劣化しているとは驚いた。ピーター・カッシング不在の故か。とにかく演出が間延びしていて寒々しい。第1作の気品は皆無。操られているとはいえ神父が何を考えて行動しているのかさっぱり分からずイライラする。ドラキュラが必死で馬車に鞭を入れるシーンは見た目 非常に間が抜けている。ジーンが襲われるシーンは昼間にしか見えない。ポールの口元のだらしなさがとても気になる。彼の演技は素人かと思えるほどの酷さ。リーの立ち居振る舞いには威厳が感じられない。ボーッと突っ立っている、ように見えてしまうのはひとえに監督の力量のなさとしか思えない。マリアがいい歳して人形と寝ているのが気色悪い。何歳の設定なのか さっぱり分からない。屋根を伝う移動手段は、地上にはないもうひとつの道の様でなんかいい感じ。
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