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愛は霧のかなたにのKi64のネタバレレビュー・内容・結末

愛は霧のかなたに(1988年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ゴリラの生存数調査のためアフリカの奥地へ赴いた学者のダイアンが次第にゴリラに魅入られ、自らもゴリラと化していくお話。

初めこそやはり警戒心の強い野生のゴリラであったが、ゴリラの生態をゴリラの本から学んだダイアンはまずゴリラの仕草を真似し、従順なゴリラのふりをしてゴリラの警戒心を徐々に解いていく。
野生のゴリラたちも『この人間はゴリラ好きなんかな?』と次第に慣れ始め、ゴリラはダイアンに背中を見せるようになる。ゴリラのこの行為は、警戒を解いた証らしい。

後にゴリラと握手にも似た形のコミュニケーションも取れるようになり、ゴリラたちはダイアンを受け入れたのであった。とてもハートフルである。

ゴリラの生態を研究し、生の仕草等も間近から観察した成果もありキャンプ地で一人ゴリラの真似をしアフリカの山奥で孤独を紛らわすダイアンであったが、その姿はまさにゴリラそのもの。
視覚からの情報では辛うじて見分けはつくものの、魂レベルでは最早ゴリラと見分けることは神ですら困難だろう。


ラストの『でもゴリラを知ってしまった』で噴き出してしまった。
恋人と故郷へ帰り新しい生活を始めるチャンスを蹴ってまでゴリラたちとの生活を選んだゴリラ。
彼女はまさに生粋のゴリラ推しであり、後にも先にも彼女ほどのゴリラ愛を持つ者は現れないことだろう。
いや、もしかしたら人生をも狂わせる悪魔のような魅力を、野生のゴリラは持っているのかもしれないゴリラ。

ゴリラの生存数を増やすことに成功した彼女の功績はとても素晴らしいゴリラ。

ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ
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