やなぴー

震える舌のやなぴーのレビュー・感想・評価

震える舌(1980年製作の映画)
4.0
破傷風の恐ろしさを教えてもらう、良い作品だと思います。

【マイナス点】
ほとんどの時間を、まーちゃんの破傷風症状の苦しさを見ること、両親が徐々にメンタルを蝕まれ「破傷風が移ったのでは」と疑い始め、どんどんおかしくなっていく様子を見ることになります。
ラストはハッピーエンドなので安心してほしいのですが、暗い気分にこの作品はNGです。
そのため、あえてのマイナスにしました。

【個人的な経験と感想】
私自身の話ですが、ロードバイクの事故で大怪我をしたことがあります。
峠の下りということもあり、救急車を呼ぶより自力で帰る選択をし、その後、緊急病院へ行きました。
その時に、医師から「何故救急車で早く来て処置をしなかったのか」と怒られました。そして「破傷風になる恐れがあるから予防注射を3回打ちましょう」と言われ、その通りにしました。もちろん傷口の処置もしてもらいましたが、既に化膿しており、あと一歩遅ければ…そんな状態でした。

当時の私は「破傷風って聞いたことあるけど風邪みたいなもんかな」程度でふーんと聞いていました。

ですが、今、この映画を見ると…本当に破傷風にならなくて良かったと心から思いますし、近代医学の有難みを感じました。
もし私が、まーちゃんのように破傷風になっていたら。
ーーそう思うと、とても怖くなりました。

【皆さんへ布教】
キズパワーパッドってありますよね。傷口に貼ると治りが早いやつ。
外で怪我をした時は、絶対に使わないでください(by当時の主治医より)。
キズパワーパッドを使っていいのは、屋内での怪我です。
私は屋外での怪我で使ったことにより、傷口が早く化膿しました。麻酔をしても効かない、悲鳴の止まない壮絶な手術をしました。

まーちゃんと同じように、外で遊んだら必ず手を綺麗に洗ってください。
どんな小さな傷をしても、必ず綺麗に洗って、消毒をしてください。
破傷風は昔と比べたらかかる確率は下がりました(予防注射があるので)。それでも、何歳になってもかかる可能性のある病気だと思います。
どうか、気をつけてください。
やなぴー

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