鍋レモン

震える舌の鍋レモンのレビュー・感想・評価

震える舌(1980年製作の映画)
3.3
⚪概要とあらすじ
破傷風の女の子と両親の、病魔との闘いを描いたヒューマン・ドラマ。

埋め立て地での泥遊びにより破傷風となってしまった女の子。死亡率が非常に高く、光、音などの刺激により激しい痙攣を引き起こすこの病気の看病は非常に困難で、母親は、その疲労により徐々に精神を蝕まれていく……。

⚪キャッチコピーとセリフ
“おいで、おいで・・・幼ない娘・・・。彼女はその朝、悪魔と旅に出た。”

「まーちゃん」

⚪感想
ヒューマンドラマ作品。

本当にホラー作品より怖い作品かもしれない。
トラウマ級のインパクト。子供の時に観ていたら映画嫌いになってた可能性あるぐらい。

GYAO!のあらすじが完全にあらすじでものの5分くらいですぐそこに到達した。

全然知らなかったから娘の異常行動が病気かお化けか判断が付かず進む系の映画かと思ってた。普通に破傷風だってわかる展開だった。

昌子役の女の子の演技力。
序盤の話し方や振る舞いもそうだけど、注射や痙攣の際のうめき声や表情がリアルすぎて辛い。

子供を思う気持ちや失う恐怖、感染の不安、今までのの後悔などそれぞれの心情が事細かに描かれている。

病気からの治療というシンプルな題材からここまで描けるのが凄い。



⚪以下ネタバレ



⚪以下ストーリー(Wikipediaから引用)
ある日、マンションの近くで泥んこ遊びをしていた女の子・三好昌子が、落ちていた小さな釘で手にケガをした。よくあるケガだと思い自宅で一般的な消毒などをしたが、数日後に歩き方がおかしいことに気づいた父の昭と母の邦江が聞いてみると、昌子は「歩けるけど、歩きたくないの」と言い、話し方もどこかいつもと違う。昭と邦江は昌子を病院に連れていくが、「大したことはない」と診断され、取り合ってもらえない。やがて昌子は痙攣を起こし、自身の舌を噛み切って悶え始めた。大学病院での専門医による検査の結果、昌子は破傷風にかかっていることが判明し、隔離された病室に入院することになった。

数億年前から生き延びてきた破傷風菌は人間の中枢神経を毒素で侵し、潜伏期を経て発症した患者の生還率は極めて低い難病をもたらす。昭は有史以前の微生物が昌子に及ぼす理不尽な災厄に慟哭し、邦江は自責の念に錯乱状態となっていく。ちょっとした光や入院患者たちの笑い声などでも痙攣などの発作が起こってしまうため、防音されて真っ暗な部屋で昌子を献身的に世話をする昭と邦江は看病疲れにより精神的に追い込まれるが、昌子は主治医・能勢らの必死の治療や、昭と邦江の献身的な看護により助かる。

意識が戻った昌子に何が欲しいかと尋ねると「チョコパンが食べたい」と答え、身体は闘病で弱っているので、能勢が消化の良い別のものを告げるも、なお昌子は、「チョコパンだよー!」と叫ぶ。その声に、ようやく病室には笑い声が響くのだった。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞。
鍋レモン

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