バロウズ

震える舌のバロウズのレビュー・感想・評価

震える舌(1980年製作の映画)
4.1
トラウマ映画と名高い本作ですが、今更ながら鑑賞。
破傷風に病患した少女とその両親の壮絶な闘病生活を描いた人間ドラマ。
無垢な少女が地獄の苦しみを味わう不条理さ、そしてその少女の圧倒的な熱演。和製エクソシストと評されるのも納得の出来でした。
かといってホラーというわけではなく、助かる見込みの少ない我が子を巡る家族たちと、破傷風の治療に四苦八苦する医師たちの苦悩を描いたヘビー級の人間ドラマな映画でした。

「おいで…おいで…幼い娘。彼女はその朝、悪魔と旅に出た」というキャッチコピーも強烈。

40年近く前の映画ですが、今見てもその迫力は劣ることも無く、破傷風の恐ろしさをひたすら実感できる作品。錆びた鉄や釘とか見るとどうしてもこの作品を思い出してしまいそうです。
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