ハンセン病と診断されて長野の療養所に隔離される女性を描いた、熊井啓監督のドラマ映画。遠藤周作の小説『わたしが・棄てた・女』の二度目の映画化作品で、倒産後の新「日活」の第一作として配給された。
最初…
観た。
遠藤周作、「わたしが・棄てた・女」が原作。小説が発表されたのは1963年。
正直この映画では、脚本や演出と舞台設定(制作当時の90年代後半)がうまく融合できていないと感じた。
特に前半、…
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映画館に観に行ってその時の記憶では、渡部篤郎はみっちゃんを騙した悪い男でしかなかったけど
今回はそこまで悪い男でもなかったんだ、と。
らい病ではないのに戻ってきたみっちゃんになんで?
酒井美紀見…
よかったです……。螺旋階段のある映画館、白い靄のかかった林道や十字架が不規則に並ぶさま、砂丘を越え荒い波の打ち寄せる海に向かう老人、残った白い糸を指先で巻いて大切な物入れに入れる動作、吉岡の足元を写…
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善人ばかりの物語
原作のお人よしすぎる森田ミツと俗人の象徴のような吉岡の対比が本作では描かれていないように思う。
心に残った箇所は、80年もの間病(ハンセン病)を煩い、世間から隔離されてきた老人(小…
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酒井美紀、配役素晴らしかったな。
彼女の清純さに打ってつけの、「可哀そう」と感じたら自分の持っているすべてを捧げずにいられない女性。
「ハンセン病」、国による隔離政策、無知等による差別、迫害。その人…
日活