上海十月

愛するの上海十月のレビュー・感想・評価

愛する(1997年製作の映画)
2.2
本作は、熊井啓監督作なのでレンタルで観て素直に面白くない記憶があり、後に本作のプロデューサー山口友三さんに会うとは夢にも思ってみませんでしたね。最初にお会いした時に、本作のパンフレット頂きました。お会いする前に浦山桐郎監督「私が棄てた女」をフィルムセンターで観ていたので、失礼とは思いながら「なぜ?評価が高い浦山作品があるのに、敢えて熊井監督が本作やる必要が?」答えは、「浦山桐郎への嫉妬。」うーん深い。本作を再見してやっぱり時代感覚がズレまくっている。そしてミツは、不細工でなくては!そして社長令嬢出てこないと!97年にラブホテルでなく連れ込み旅館!療養所のシーンからようやく画面が少し落ち着くが役者のオーバー演技が追い討ちをかけまくり映画としては、オーバーロード気味。酒井美紀と渡辺篤郎の出会いと好きになるのが唐突過ぎて付き合いきれない。熊井監督としては、浦山作品と違い、自分なりに社会的な目線を入れれば時代が違っても成立すると考えたんだろう。うーん安易だ。今度、山口さんに会ったら再度失礼な質問をしてしまいそうなのが怖い。
上海十月

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