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ロビン・フッドのカントのレビュー・感想・評価

ロビン・フッド(2010年製作の映画)
4.2
『歴史』と言うものは、その大半が“戦争の歴史”

本作はロビン・フッド誕生に至るまでの一大叙事詩。
伝説の義賊ロビン・フッドは、いかにして伝説となったのか。
そこに至る波瀾万丈の物語が男の子のワクワク感を刺激するぞ!

12世紀のイギリスはヨーロッパ諸国では、ただの“辺境の島国”
1199年、賢王のリチャード王の率いるイギリス十字軍遠征隊は疲弊していた。
従軍していた一兵卒ロビン・ロングストライドは、帰還の途上の略奪を良しとせず、王に進言。
囚われの身となり逃亡。

その頃、フランス王フィリップの傀儡としてイギリス軍に潜入するゴトフリーは賢王リチャードを倒し、弟の愚王ジョンを立てようと画策する。

戦死したリチャード王の王冠を携える王の従者、騎士ロクスリー卿を襲うゴトフリー。
ロビンはゴトフリーを追い払い、ロクスリー卿を装ってイギリスに帰還しようする。
金目のモノをくすねてズラかろうとするがロビンだが、ロクスリー卿の剣の柄に、見覚えのある銘が刻まれている。

ロクスリー卿の義を果たす為、シャーウッドの森を含む、ノッティンガムの地を目指すロビン。

ノッティンガムでは、悪代官の厳しい徴税に苦しむレディー・マリアンが、民の為に奮闘していた。
ロクスリー卿を騙り帰還するロビン。
「お前は誰?」←(笑)

フランスの手先、ゴトフリーは、着々とイギリス征服の駒を進めている。
愚王ジョンは、国を憂うマーシャルを遠ざけゴトフリーを信じている。

ノッティンガムを含め、イギリス北部の諸侯は愚王ジョンに反逆しようと動く。
その隙をついてフランス王フィリップがイギリスを狙う。

どうするロビン・ロングストライド!

ロビン・フッドと言えば弓!
そして相棒のタック和尚の“無敵の棒術”が有名だけど…
弓も棒術も、あんまり出てこない(ガッカリ)

パッケージに弓を持ってない時点で(もしや)と思ったけど、伝説を彩る弓を重要視しないで、脚本の良さで勝負した所が素晴らしい。
とても面白かった。
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