映像の豪華さは良く、ロビンフッドの伝説を実際の世界史に中に落とし込もうとした努力もまぁ理解できるが、140分の尺のうち、起承転結の「起」と「承」だけで約100分使っている点や、終盤、傭兵くずれの主人公がいきなり「法の下の平等」みたいな高尚な理想を掲げ出したり、ほとんど出番のなかった野盗ボーイズが何の前触れもなく仲間になっていたりと脈絡のない展開が多すぎて、1シーズンのドラマの総集編を見ているみたいだった。
同監督の「キングダム・オブ・ヘブン」でもかなりのカットシーンがあったらしいので、本作もかなりの伏線などがカットされているのではないだろうか。
世界史で悪名高いジョン失地王のなんとも言えない軽薄な感じは結構好き。