健一

心の旅の健一のレビュー・感想・評価

心の旅(1991年製作の映画)
3.8
地上波で放送していたので録画して深夜に鑑賞。
なんで今頃?と思ったが今週末に 金ロー で「ハン・ソロ」を初放送するかららしいです。(ハリソン・フォード出てないけど )。😅

劇場公開時鑑賞済。
うわぁ〜〜。これは懐かしい。
四半世紀ぶりの再鑑賞(もっとかな?)。
'88年に「ワーキング ガール」でコンビを組んだ マイク・ニコルズ監督とハリソン・フォードの再タッグ作。
ハリソン・フォードは本作でアカデミー賞をかなり意識してこの作品に挑んだのですが 総スカン だったのでかなり ショゲてました。😔
全米で公開された時もハリソン・フォードの演技よりもアネット・ベニングの美しさのほうが話題になってしまい さらにヘコみぎみ。
更に更に 公開前 共演した娘役の女の子と一緒にインタビューを受けた際、インタビュアーが女の子に『好きな男優は誰?』との質問に 隣にハリソンがいるにもかかわらず女の子は即答で『ビル・マーレイ』と答え ハリソン・フォードは 舌打ち していた。😅

原題は「Regarding Henry」
「ヘンリーについて」。
ヘンリーはニューヨークのやり手の弁護士。
仕事一筋の彼は家に居ても妻や娘とはあまり会話もせず 頭の中は仕事の事でいっぱい。
ある日ヘンリーは タバコを切らした為 深夜にコンビニへ買いに出る。
そこで偶然居合わせた強盗に撃たれてしまう。
一命は取り留めたが凶弾により記憶を失ったヘンリーは家族との触れ合いの中 少しづつ立ち直っていく。
(ちなみに コンビニでヘンリーを撃つ強盗は無名時代のジョン・レグイザモです。)

『神は乗り越えられない試練を与えない』系の感動ファミリードラマ。当時 結構流行ってました。
本作の脚本はなんと「スターウォーズ」新3部作を手掛けたJ・Jエイブラムス。
こんな頃('91年)に既にハリソンと出逢っていたのですね!

総スカン だったとはいえハリソン・フォードは繊細な良い演技をしていたと思う。確かにアカデミー賞ってほどではないが新境地を開いた作品だったのでは。
アネット・ベニングは 本当に美しい。当時 虜になりました。
「ドゥ・ザ・ライト・シング」でラジオラヒームを デッカい身体 で演じていたビル・ナンが負傷したヘンリーのリハビリを助ける介護士を演じているのだが コイツが最高にいいヤツ! 彼の演技が本作を一層感動的なものにしている。

全体的に悪くはないのだが トントン拍子に事が運び過ぎる。
もう少しエピソードを減らして しっとり と描いてほしかった。
撃たれてから立ち直るまでが とても短く描かれていて『あれ?もう?』と感じてしまったのも事実。

とは言え久しぶりに再鑑賞できたので それだけで満足かな。
いい作品ですよ!


劇場公開時 1991年11月3日
新宿文化シネマ1
💺428席
客入り 満席(祝日だったので。)

現在は シネマート新宿 と館名を変えて営業中。
健一

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